インプラント治療に対する私達の考え方
「歯の消失は健康ドミノ倒しの始まり?」
人は生きている間は必ず食べていかなくてはなりません。
しかし残念ながらある年代になると、多くの方が歯周病や虫歯になって歯が抜け落ちていきます。
歯がなくなるといろいろな機能障害が出てきます。
噛めない、飲み込みにくい、発音しにくい、頬がコケ落ちる、・・・当然よく噛めなくなると呑み込みが始まります。
肥満の危険性がでてきます。
そして糖尿病、高血圧などの生活習慣病、腎不全、虚血性心疾患、・・・と健康のドミノ倒しが始まると考えられています。
歯の消失と認知症との関係も多く報告されています。
よく噛めないことで認知症になるリスクが上がることが報告されています。
昔から認知症の方に歯の少ない方が多いといわれていましたが、最近の報告で歯の少ない人ほど記憶をつかさどる脳の海馬付近の容積が減少し、意志や感情をつかさどる高次の脳機能に関連する前頭葉などの容積も減少していることが分かりました。
MRIによる脳血流の検査でも歯の少ない方に有意に血流の減少が見られました。
しっかりと噛む刺激が脳に伝わることがとても大切なのです。
いずれ私たちは年を重ねます。
「いつまでも健康で過ごしたい。」と考えるのはすべての人の思いです。
そのために日頃から、歯を大切にするように心がけたいものです。
咀嚼機能を賦活させることは結果、生活習慣病や認知症の予防となることを多くの方に知っていただきたいと思います。
「私たちがインプラント治療を勧める理由・・・いつまでも健康に過ごすために」
歯を失った後の処置には、次の3つの治療があります。
- 取り外しの義歯(入れ歯)
- 少数歯の欠損であればブリッジ
- インプラント植立
どれを選択するのかは残っている歯の状態や骨の状態に左右されます。
1の入れ歯と2のブリッジは、残った歯に持たせて(負担をさせて)抜けた部分を補う方法です。
したがって持たせる歯の植わっている骨の状態や歯肉の状態をしっかり確認しないと、いずれ共倒れになってしまいます。(老老介護の状態と似ています。)
我々の臨床において、一度入れ歯にした方が徐々に歯が抜け落ちて、やがてすべての歯をうしなった例は日常よく見かけます。
3のインプラントは周りの残った歯に関係なく自立して機能することができます。
周りの歯を削ることなく治療できるこのインプラント治療は、残った歯の咬合の負担を軽減します。
結果残った歯の骨の状態が改善し、歯の動揺が止まるといったケースもよく経験することです。
インプラント治療は現在、欠損した部分の治療法としては最も優れた安全な治療法として認知され世界各国で行われています。
皆さまの人生のQOLを保つために、私たちのクリニックでは患者様の要望にお応えするよう訓練されたチームの元、最新の設備と高度の医療技術をもって対応しております。